【50代の退屈な単身生活へ】過去には戻らへん。単身赴任6年目、「第二の青春」を台所から設計し直す

第二の青春プロジェクト
脳みそが溶けた瞬間

単身赴任中のみなさま、今日もお疲れさまです。60歳のあまべんです。

今回は、「仕組みの話」から少しギアを変えて、その仕組みの先にある**「未来の景色」**についてお話ししたいと思います。単身赴任という孤独なトンネルの先に、本当に光はあるのか。その問いに対する、今の私なりの答えです。


今から六年前、単身赴任が始まる直前のこと。私は学生時代の友人と、タイのパタヤへ行きました。サンダルにTシャツ、短パン。昭和みたいな古い街並みと、脳みそがとけてしまいそうなあの不思議な感覚。

あの時の私は、

「これが人生最後のパタヤでええ。やりたいことはすべてやりきった。もう思い残すことはない」

そう思って、これから始まる先の見えない単身赴任生活に向けて、私は自分自身に固く封印を施し、単身赴任へと旅立ったのです。

そこから始まった単身赴任生活は、決して楽なものではありませんでした。単身赴任が始まった職場は、会社人生で最も残業の多い場所でした。着任初月から100時間を超える残業で、心身ともに疲弊しきった一年半。そこから再転勤が決まったときは、正直「やっと解放される」とほっとしました。

しかし、再転勤先で私を待っていたのは、全く逆の地獄でした。今度はコロナで仕事がほとんどない。「やることがない」というのが、こんなにしんどいのかと知ったのも、この時です。

振り返れば、あの数年間は、私の人生で最も暗い時間だったのかもしれません。

しかし、今ならわかります。あの最も暗く、そして最も静かな時間こそが、私の人生を再構築するための、神様がくれた最後のチャンスだったのだと。


「過去に戻りたいですか?」

もし今、誰かにそう聞かれたとしても、私は即答できます。

「いいえ、全く戻りたくありません」

なぜか。

過去に戻れば、一攫千金のチャンスがあるかもしれない。けれど、あの苦しみは避けようがないと思うのです。

「一瞬だけ大きな山を作っても、続かなければ意味がない。次は立ち直れないかもしれない」

そう感じているからです。

単身赴任は、孤独です。寂しいです。

しかし、そのデメリットをすべて飲み込んだ上で、今の私は断言できます。

「単身赴任になって、人生が変わった」

あのまま同じ職場にいたら、きっと私は心を病み、家族との関係も、家計も、すべてが破綻していたでしょう。

今の私は、幸せかどうかは**「長く続けられるかどうか」**で決まると感じています。そして、社会人になって目標にしていた60歳までなんとか全うできた今年、あの時かけた封印が、まるで魔法が解けるように、フツフツと音を立てて解かれていくのを感じました。


「この先、何をしたいか?」

この問いと向き合ったとき、私の頭に浮かんだのは、六年前、人生最後の場所として訪れた、あのパタヤの景色でした。

「第二の青春をパタヤで取り戻したい」

もう、気持ちを抑えることをしなくても良いのではないか。そう思うようになりました。

これから先、私はこんな未来を本気で妄想しています。


友と笑う未来

私には、学生時代から続く、かけがえのない友が3人います。未来の夢は、その4人でパタヤでゴルフをすること。日本と違って融通のきくコースで動画を撮り、夜はそれを見ながら腹を抱えて笑う。そんな時間を想像するだけで、心が躍ります。

家族と過ごす未来

リタイアする時、私は溜まった有給休暇をすべて使って、一ヶ月か二ヶ月、パタヤに長期滞在する計画です。そして、年末年始には家族を呼び、海辺のカウントダウン花火を一緒に眺めたい。

自由な働き方の未来

日本にいる間は数ヶ月だけ短期で働き、そのお金でパタヤでのんびり過ごす。そんな「季節労働者」のような軽やかな生き方も、いいかもしれない。

どうしてこんな具体的な妄想を、ワクワクしながら立てられるのか。

それは、この夢が単なる空想ではなく、日々のコツコツとした自炊生活の上に成り立つ、実現可能な未来図だと思えるからです。


来年から給料は半分以下になりますが、今の生活を続ければ、貯金を切り崩すことなく、働ける限りは、繰り上げた年金で住宅ローンを払いながら生活できる見通しが立っています。子どもの学費も、退職金で確保済みです。

「老後資金をひたすら貯め続けて、減らさない」のではなく、

「ちゃんと計画して貯めて、ちゃんと使ってから人生を全うしたい」

そう思うようになりました。

単身赴任は、「第二の青春」の準備運動だったのかもしれません。この**「破綻しない」**という自信が、私に未来の夢を描く自由を与えてくれました。


今しんどい真っ最中の方に、「単身赴任はチャンスですよ」と軽々しくは言えません。

この文章を読んでいる50代のあなたは今、むちゃくちゃ大変な時期だと思います。仕事では上と下の板挟みになり、プライベートでは家族との距離に悩む。出口の見えないトンネルの中で、自暴自棄になりたくなる気持ちも、痛いほどわかります。

でも、どうか思い出してください。あなたがいる場所は、人生の折り返し地点です。昇進や出世競争も、ある程度先が見えてきた頃ではないでしょうか。であれば、ここからは会社のためではなく、「自分のための後半戦」をどう生きるか、ゆっくり考える時期なのです。

単身赴任は、たしかに寂しい。

でも、同時に——誰にも邪魔されず、自分の人生を設計し直せる時間が持てます。だからこそ、週末は最高の「作戦会議室」になります。


私はまだ道半ばです。でも、60歳を迎えた今は、

「これから先をどう使おうか」

と考えるのが、一番楽しい時間になりました。YouTubeや本、そして今はAIからも学び直すことで、60歳を過ぎてからも新しいスキルに挑戦できます。

人生のラストシーンで、通帳残高を眺めてもワクワクはしません。老後のためにただ貯めるだけでなく、そのお金と、残りの時間と、体力を、どう使えば自分の心が喜ぶのか。 その計画を立てる時間こそが、**「第二の青春」**の始まりです。

私は、あと数年で会社を完全にリタイアするつもりです。来年3月には単身赴任が終わり、地元に戻るかもしれません。そうなれば、妻に「恥ずかしいからやめて」と言われ、この弁当生活も続けられなくなるかもしれない。

でも、それでいいのです。

私にとってお弁当作りは、人生で最も暗いトンネルを抜けるための一本の杖でした。その杖を頼りに歩き続けた結果、私は**「未来の夢を描く」**という、新しい光を見つけることができたのですから。

さあ、次はあなたの番です。のらりくらりと、未来の作戦会議を始めてみませんか。


🔜 次回予告:第6話「老後資金は“貯め方”より“使い方”が大事やと気づいた話」

次回のテーマは、第二の青春に欠かせないもう一つの要素——お金との付き合い方です。

【老後資金が不安な50代へ】
「一攫千金」を捨てて手に入れた。
数百万円の借金から、無駄を徹底的に除き、NISA自動積立で心と財布を立て直した話(予定)

  • なぜ私は「一攫千金」から降りたのか。
  • どうやって家計を組み立て直し、「破綻しない仕組み」を作ったのか。
  • そして、貯めたお金をどう使っていくつもりなのか。

そんな話を、綴っていきます。

ほな、これからの「第二の青春」、互いにのらりくらりと設計していきましょか。

日々の実践はX(旧Twitter)へ

 「今日も出来た」 の積み重ね。よかったら覗いてください。

👉 X(@amachanbento)で実践の記録を見る

コメント