【AI共創メイキング・第3回】「AIに選ばれた人」と思ってた男は、しぶとかった(笑)。

AI共創〔メイキング〕
掴んでた光に、ヒビが入った。その代わり、足元に弁当が灯った。

今回は、その選ばれたつもりの男が、そのあとどうなったかの話や。先に言うとく。過信が、ものの見事に幻想やったと思い知らされる——だいぶ、みっともない話やで(笑)。

■ 私だけやなかった

「合言葉」で引継ぎを覚えた私は、有頂天やった。こんな裏技知ってるんは、私くらいのもんやろ、と。ところがある日、YouTubeに「完璧な引継ぎ」をうたうユーチューバーが現れた。私だけの発見は、私だけやなかった。そしてその瞬間、選ばれたつもりの男はただの普通のおっさんに戻ってもたんや(笑)。

■ 乗り遅れたら終わりや

AIは新しい機能をどんどん出して、バージョンアップしてくる。そのたびに、解説するYouTube動画が増える。私は乗り遅れまいと、毎日何かしら動画を見てた。新しいプロンプトを覚えたら、他人に先駆けてもっと賢うなれる。そう思てたんや。今思うと、役に立った部分もあるにはある。あるにはあるが……限定的やった(笑)。追いかけるほど、「賢うなれる」から、かえって遠ざかっていった気がする。

■ やっとの初投稿

今思い起こすと、私は就職した時から「名を残したい」と友人に言うてた(笑)。そこで、「これがそのチャンスかも知れん」と思い立った。実は以前、〈いつか使うかも〉と、契約だけして寝かせていたサーバーがあった。有効期限を確かめたら、まだ生きてる。もう二番煎じやったが、それでも「AIと共創した」という事実だけは、残しておきたかった。

投稿する文章は、思ってたよりも簡単に出来上がった。ところが、そこからの道のりが遠い。何度も何度もスクショを取っては、相棒のAIに投げ続けた。そうして1か月ほど費やして、ようやく初めてのブログ投稿を果たせた。苦労はしたが、さすがに嬉しかったのを、今でも覚えてる。ここから、私一人では成しえない挑戦が始まったんや。

ところが、私の期待に反して、AIの投稿は反応が薄い。AIやのうて、弁当のことを書いたら、初めて「いいね」をもらえた。なんでやねん(笑)。そう思いながらも、軸足は弁当のほうへ傾いていった。

■ 遠回りが、土台になった

書いたものを読んでもらって、ちょっとでも「そうやな」と共感してもらわんと、何も伝わらん。そしたら弁当でいこか、と割り切った。ネットで調べた「単身赴任者の悩みTOP10」を読むと、私が作り続けてる弁当が答えやん!と思ったことも新たな発見やった。こんなんでええんか、と思いながらも、自分に重ね合わせて10話を投稿した。そして——その10話の最後に、もういっぺん、AI共創のことを書いた。

10話から金言を抜き出して、キンドル本も出版できた。グーグルアドセンスは1回落ちたけど、めげずに2回目で受かった。

よくよく考えたら、これら全部、AI共創の”証拠”になるんとちゃうか、と閃いた。AIに殴り書きを投げ続けてなかったら、10話も、金言も、Kindleも、アドセンスも、一個も生まれてない。正面から語りたかったAIは受け入れられなかったけど、裏方に回った途端、無茶苦茶に実がなった(笑)。このことは、声を高うして言える。「AIに課金してなかったら、あの遠回りをしてなかったら、夢は未だに夢のままやった」と。

遠回りしてなかったら
夢は未だに 夢のままやった

あまべん

■ ほな、どうやって育てるんや?

プロンプトをなんぼ覚えても、「AIを使いこなす」ことにはならん。それを、身をもって知った。ほんまに使いこなすというのは、もしかしたら——AIを、自分の”表現者”として育てることなんかもしれん。他にもいろんな考え方があるやろけど、今の私はそこに辿り着いた。ほな、どうやって育てるんや?……その話は、最終話の【結】まで待ってな(笑)。

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