60代、我が家に戻って4ヶ月目。今週は、手に入れたばかりの「地図」を手に歩き出そうとして現実に足を引っ張られ、それでも「最後の宿題」と正面から向き合う覚悟を決めた一週間となった。
仕事のバトンに胸を痛める、その横で。台所のバトンは、渡そうとせんでも、静かに次へ渡っていた。ままならなさと、救いが、同時に別々の場面であった――そんな一週間の記録や。
投げ出しは、バトンを落として逃げること。
フェードアウトは、次の走者に握らせてから、
トラックを降りること。
あまべん
先週、リタイア後の「地図」を手に入れた。「これからどうする」が「これで行く」に変わった、あの手応え。
ところが今週は、その地図を手に、いざ歩き出そうとした矢先に――現実が、足を引っ張ってきた(笑)。人生、そう簡単には前に進ませてくれんもんやな。
■ パタヤの「何もせん贅沢」と、会社の「何もない苦痛」
最近、しみじみ思うことがある。
いつか行くパタヤで「やることがない」のは、最高の贅沢やと思ってる。ところが、会社で「やることがない」のは、この上ない苦痛やと思う。同じ「やることがない」やのに、心持ちが違うだけで、正反対になる(笑)。
人の問題に関わる会社生活はもう終わろう。と思ってた矢先に、とんでもない宿題が舞い込んだ。若い人の、これからに関わる、大事な相談ごとや。
正直に書くと、この件で、血圧が急上昇した(笑)。最悪の事態を想定して臨まなあかん。でも、そればっかり考えてたら、前に進めんようになる。もどかしい問題や。答えはまだ出ん。ただ、今週、この一件を通して、一つだけ、はっきりしたことがある。
■ 「フェードアウト」と「投げ出し」は、別もんや
私は今、ある役割から、静かに身を引こうとしている。
その時、自分に言い聞かせた言葉がこれや。投げ出しは、走ってる途中でバトンを地面に落として、逃げること。フェードアウトは、次の走者の手に、バトンをちゃんと握らせてから、自分はトラックを降りること。
この二つは、似てるようで、まったく違う。私がやりたいのは、後者や。自分が燃え尽きるまで抱え込むんやのうて、次の誰かが無理なく走れる「仕組み」を残して、静かに降りる。胸が締めつけられるような気持ちにもなるが、それは、それだけ本気でやってきた証拠やと、思うことにした。
■ バトンは、渡そうとせんでも、渡っていく
仕事のバトンに胸を痛めてる、その横で。我が家では、もう一つのバトンが、静かに渡っていた。
次男が、自分で食材を買ってきて、晩ご飯を作り始めたのだ。先週はビーフシチュー、今週も、また台所に立っていた。しかも、レシピ通りやのうて、自分でアレンジを加えてるらしい。何かに目覚めたんかな(笑)。「美味い」と褒める効果は、絶大やなぁと、思わざるを得ない出来事で、静かに応援することにした。
私は先日、あるエッセイで、父から私へ、私から息子へと受け継がれる「台所のバトン」を書いたばかりや。それが、現実で起きている。教えたわけやない。それでも、バトンは、渡そうとせんでも、勝手に次へ渡っていくものなのかもしれん。
仕事のバトンを「どう握らせるか」で頭を悩ませてる私の横で、台所のバトンは、知らぬ間に、もう次の走者の手に渡っていた。人生の皮肉と、救いが、そこにあった。
■ ネオ弁当哲学 ―― 身体は、今週も正直やった
▼今週の数値(6/27 → 7/3)
| 項目 | 週はじめ(6/27) | 今朝(7/3) | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 体重 | 69.5kg | 69.5kg | ぴたりとキープ |
| 最高/最低血圧 | 126/86 | 115/74 | 気を揉んだ日に上がり、落ち着いて戻る |
| 体脂肪率 | 26.7% | 26.7% | 維持 |
| 内臓脂肪 | 12 level | 12 level | 維持 |
| 骨格筋率 | 30.8% | 30.8% | 維持 |
体重も体脂肪も、今週はぴたりと横ばい。派手さはないが、これは「続けられた」という、地味やけど確かな勲章や。
数字が語ってくれたのは、血圧のほうやった。週の頭は126/86。それが、例の宿題で気を揉んだ日にグッと上がって、金曜の朝には115/74まで、すーっと戻っていた。何歳になろうが、人の問題に関わると、身体は正直に反応する。そして落ち着けば、ちゃんと戻る。私の心の天気は、血圧計がいちばんよう知っている(笑)。
■ 来週の予定
来週は、いよいよ、その「最後の宿題」と正面から向き合う日が来る。地図はもう、手の中にある。慌てず、のらりくらり。それでも一歩ずつ前に進むのみ。


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