摩擦もまた、 人生のスパイスや。 あまべん
夫婦の距離感と、新しいルール
大阪に帰還してからのバタバタも少し落ち着き、今週で出張の連続も一旦終了となった。
そのことを妻に伝えたら、どこか悲しそうな顔をしていた(笑)。いや、嬉しそうだったかもしれない(笑)。長年離れて暮らしていた夫婦が急に毎日顔を合わせれば、台所の使い方ひとつで摩擦が起きる。
お互いに仕事がある日は、それぞれが自分の晩御飯を作る「各自担当制度」にすることにした。
単身赴任中のように自分だけが良ければいいわけではない。家族という予測不可能なシステムの中では、こうやって適度な距離感を保つ仕組みを作っていくのが円満の秘訣だと、改めてわかった。
「親のせいにしない」と言った息子
週末、久しぶりに家族全員で外食に行った。
そこで、息子が近々、ある手術を受けることを知った。費用も自分でアルバイトをして貯めたお金で払うという。
遺伝的な体質の手術だった。「私に遺伝しておけば良かったのにな」と、親としてふと思った。
彼は「親のせいにしない」と言っていたが、その言葉にはどこか違和感があった。
口には出さないが、理不尽な体質に対するやり場のない思いを抱えてきたのだろう。それを一人で決断し、自分で金を払って解決しようとする姿に、いつの間にか自立した大人の男になっていたのだと気づかされた。
腫れ物扱いするつもりはない。親としてできるのは、彼が静養している間に、黙って旨い飯を作って食わせることぐらいだ。
「返信しない」という新しいルール
土曜日の夜、大学のインターンシップ履修希望の学生たちから、再面接を懇願するメールが届いた。
不合格や条件付き合格という厳しい現実を突きつけられたにもかかわらず、「なんとかチャンスをください」と食い下がる内容だった。
正直、すぐにでも返信してやりたかった。
でも、私はパソコンを閉じた。
「週末は仕事のメールを返信しない」。そんな変なこだわりが、ふと出てきたのだ。
先月までの私なら、秒で返信していただろう。でも今は立場が変わった。環境が変わったのに行動が変わらなかったら、心と生活のリズムは簡単に破綻する。
情けない気持ちも一瞬よぎったが、これでいい。
休日に仕事を持ち込まないという「線引き」。これは「第二の青春」を守るための、新しい仕組みだ。
見てくれている人はいた(上司のファインプレー)
そんな中、今後の私の業務分担を決める役職者ミーティングがあった。
「孤立したデスクで、周りからは何をしているか分からないと思われている」というアウェー感を感じていたので、ここで面倒な雑務を押し付けられるのではないかと警戒していた。
しかし、結果は意外なものだった。
ここ最近、私の大学業務に同行して現場を見ていた上司が、会議の場で、私が今抱えているプロジェクトの業務量を代弁し、当面は余計な負荷をかけないよう取り計らってくれた。
私が裏でどれだけの手間と時間をかけて、この複雑なプロジェクトを回しているか。言葉で説明しなくても、現場を見た上司は完全に理解してくれていた。
孤立していると感じていたが、ちゃんと見てくれている人はいたのだ。
これで当面は余計な雑務に振り回されることなく、目の前の若者たちと向き合うことに集中できる。素直にありがたく受け取ることにした。
サウナと休暇
今週も業務引継ぎ出張があった。
規定の宿泊費の中でサウナ付きのカプセルホテルを今回も選んだ。極上のサウナと深い睡眠を手に入れて、「出張はこれでええやん」と心底思った。浮かした差額で美味いものも食える。この錬金術は、単身赴任が終わっても私の大きな武器だ(笑)。
そして、終電で帰宅した翌日は迷わず休暇を取った。60のおっさんは、若い頃のように無理をしてはいけない。2週連続の出張はさすがに堪える。休みの日は自動的に晩ご飯担当になり、ストック作りも兼ねてカレーを仕込んだ。
来週の予定
来週は、熱意ある学生たちとの再面談が待っている。
そして、体力と食欲が反比例してメタボが止まらないため(笑)、野菜中心のストックで身体をリセットしていく。
コントロールできない他者(家族、学生、上司)との関わりの中で、少しずつ我が家での「火加減」が分かってきた気がする。
そして水曜日は、初参加のOB会ゴルフ。
焦らず、のらりくらりと、来週も「出来た!」を積み重ねていく。


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